アーティストやアイドルが行うコンサートツアーには、ホールツアーやアリーナツアーなどの呼び名があるのをご存じでしょうか?
それぞれどんな違いやどんな会場で行うことを指すのか、調査を行いました!
- ホールツアーとは?
- ホールツアーとアリーナツアー・ドームツアーの違いは何?
- ホール・アリーナ・ドームそれぞれのデメリットとメリットを比較
- ホールツアーに利用されやすい会場場所一覧
それぞれのツアーの特長や良いところ、懸念点などをわかりやすく解説していきます。
ホールツアーとは?
ホールツアーとは、全国にある劇場や音楽ホールを会場にして行うツアーのことを指します。
ホールと言えば、地元の市民会館や県民会館が代表的です。
ホールは、主に音楽や演劇、ミュージカルなどを鑑賞する施設として設計されているので、客席に聞こえる音にこだわって作られています。
座席はステージを正面に向かって設置されていて、どの席からもステージが見えやすくなっています。
ホールは収容人数が1500人~10,000人と少ないので、より身近で演奏やステージを楽しめるツアーになることが多いです。
好きなアーティストが地元のホールでコンサートをする時には、行ってみるといいともいます。
【ホールおすすめポイント】
- 地元なので交通費など余計な経費が掛からない
- ホールは音響がいい
- 推しとの距離が近い
ホールツアーとアリーナツアー・ドームツアーの違いは?
ホールツアーとアリーナツアー・ドームツアーの違いは、1回公演当たりの動員数や会場の形態、開催される会場数に差があります。
ホールツアー | アリーナツアー | ドームツアー | |
---|---|---|---|
収容人数 | 1,500~10,000人 | 5,000人~20,000人 | 40,000~50,000人 |
会場の用途 | コンサートや演劇の劇場 | 室内競技を観戦する施設 | 野球観戦をする施設 |
会場数 | 多い | ホールとドームの中間(主要都市10か所前後) | 少ない(5大ドーム) |
ホールツアーは全国にある音楽堂や○○公会堂、○○ホールという名前がついている劇場を中心にコンサートツアーを行うことを指します。
収容人数がアリーナやドームに比べて少ないため、演者を近くで見れます。
アリーナツアーは、バスケットボールやバレーボールの競技場などで、5000人~20,000人以上を動員できる大きな会場をコンサート会場にしたツアーです。
人気の出てきたアーティストやアイドルは、毎年のツアーとしてアリーナツアーを刊行している印象がありますよね。
ドームツアーは主に、東京ドーム、ナゴヤドーム、京セラドーム、福岡ドーム、札幌ドームの5大ドームを開催地とするツアーです。
1度の公演で50,000人以上を動員できるので、10周年や25周年などのアニバーサリーイベントとして満を持してドームツアーを行うアーティストもいます!
アリーナツアーとは?
アリーナツアーは1回の公演で5,000人から20,000人を動員できる会場で全国の主要都市で開催されます。
代々木第一体育館、さいたまスーパーアリーナ、横浜アリーナ、セキスイハイムスーパーアリーナなどが有名で、室内スポーツの観戦施設として設計された建物です。
備えつけの舞台はなく、出演者の演出次第で様々な形態のステージが設営できるのが特徴です。
会場に設置されている座席はコートを囲むように設置されているので、それを利用して花道やセンターステージ、バックステージなどが作られたり、会場の中心にステージが作られることもあります。
会場に行ってみないと演者とどの程度の距離があるのかわからないというのも、アリーナツアーの楽しみなところですね。
ドームツアーとは?
ドームツアーは1回公演で40,000人以上を動員できる人気のあるアーティストのみが行えるツアーです。
ドームツアーは5大ドームである東京ドーム、札幌ドーム、ナゴヤドーム、京セラドーム、福岡ドームで行われます。
地方で1か所しか会場がないため、近隣各地からファンが集結してきます。
アーティストやグループの節目になる年に開催されることが多いため、チケットの倍率はかなり高くなることもあります。
会場が大きいので、ステージや演出もかなり大掛かりなものを設計できるのが特徴で、会場内をぐるりと回れるような外周ステージや、トロッコなども設置されることが多い印象です。
席によっては、本当に小さくしか見えないこともあるので、双眼鏡必須な場合もあります。
ホール・アリーナ・ドームそれぞれのデメリットとメリットを比較
ホール・アリーナ・ドームそれぞれのデメリットとメリットまとめました。
デメリット | メリット | |
---|---|---|
ホール | ・収容人数が少ない ・当選確率が低い(席が少ないため) | ・音が良い ・座席が見やすい、座りやすい ・演者が近い ・地元で見れる |
アリーナ | ・主要都市にしかない ・後方だとステージが見づらい ・設備が簡素 | ・会場によって当選確率は上がる ・ステージ設計が会場に行くまでわからない ・演者が会場を動き回ってくれる |
ドーム | ・アーティストとの距離が遠い。 ・音が聞き取りづらいことがある。 ・チケットの値段が高い ・開催地が限られる。 | ・収容人数が多いので当選確率上がる ・派手な演出が期待できる ・お祭り感を味わえる |
それぞれの会場がどんな用途で設計されたのかがデメリットとメリットにかかわってきます。
音楽や演劇を鑑賞するために設計されたホールは、アリーナやドームのように大人数を収容することはできません。
その代わりにどの座席からでもステージが見えやすいですし、音質は最高と言われています。
アリーナは競技の為に作られた会場なので、スタンド席は平面なので後方の席になると見えにくいデメリットがありますが、競技用に天井の高く出来ているのでステージ演出もホールに比べて自由に設営できます。
ドームはその大きさゆえに音のずれや反響が大きく音楽を楽しめないというデメリットがありますが、1公演当たりの収容人数がけた違いに多く、チケット当選の分母が多いのがメリットです。
それぞれに良いところといまいちな部分があるので、自分に合ったツアーを選ぶ参考にしてくださいね。
【全国】ホールツアーに利用されやすい会場場所はどこ?
全国にあるホールでホールツアーに採用されやすい会場をまとめました。
アーティストやアイドルの全国ツアーの会場になるような会場も含まれています。
都道府県 | 会場名称 | 最大収容人数 |
---|---|---|
北海道 | 札幌文化芸術劇場hitaru | 2,302人 |
盛岡 | 仙台サンプラザホール | 2,372人 |
東京 | NHKホール | 3,601人 |
東京 | 東京国際フォーラム | 5,012人 |
埼玉 | 大宮ソニックシティ | 2,505人 |
千葉 | 幕張メッセ国際展示場ホール | 9,000人 |
神奈川 | パシフィコ横浜 国立大ホール | 5,002人 |
愛知 | 日本ガイシホール | 10,000人 |
愛知 | 名古屋国際会議場センチュリーホール | 3,000人 |
大阪 | 大阪城ホール | 16,000人 |
大阪 | フェスティバルホール | 2,700人 |
広島 | 広島文化学園HBGホール | 2,001人 |
福岡 | 福岡国際会議場 メインホール | 3,000人 |
コンサートの意図としてあえて小さな会場で音楽を楽しんでほしいという願いから、ホールツアーを計画するアーティストもいます。
日本のPOPバンドとして有名なMr.Childrenが2016年に行った全国ホールツアーでは、28都道府県のホールで行われました。
島根、鳥取、山梨、岐阜、青森、佐賀、宮崎、高知など普段はライブを行えない都道府県を中心にホールの選択を行っていました。
収容人数が多い東京国際フォーラムや日本ガイシホール、大阪城ホールは全国ツアーに選ばれることが多いですよね。
ホールツアーとは?アリーナとドームの違いも調査!まとめ
ホールツアーとはどのようなツアーを指すのか、アリーナやドームと比較してご紹介してきました。
ホール、アリーナ、ドームそれぞれの会場に特性や得意なところがあり、ツアーを企画する主催者はコンサートのコンセプトに合わせて会場を選んでいるようですね。
ホールは音楽やミュージカルを観劇するために作られているので、コンサートにはすごく向いている会場設計ということもわかりました。
全国ツアーにも組み込まれる規模のホールも紹介しました!会場選択の参考にしていただければ幸いです。
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