近年クレジットカードの不正利用で逮捕される事件が急増していますが、警察やカード会社はどうやって不正使用の犯人を特定しているのでしょうか?
そこで、他人のクレジットカード使用するとどのようにしてバレるのか、調査しました。
- 他人のクレジットカードを使用するとバレる?
- 他人のクレジットカード使用はどうしてバレるの?ネットショッピングやカード番号だけで悪用でもバレる理由。
- 他人のクレジットカードの悪用で問われる罪は?
実際にあった逮捕事例やどのようにして悪用がバレるのかについてもまとめて紹介していきます。
他人のクレジットカードを使用するとバレる?
結論から言いますと、他人のクレジットカートを使用するとバレます。
つい出来心でやってしまったことでも、他人のクレジットカードを使用することは犯罪ですから警察の捜査が入ります。
まず、カード名義人やクレジットカード会社に不正利用がバレて、警察による捜査が開始されます。
実店舗での買い物に使われた場合は防犯カメラの映像から、ネットでの不正利用の場合はプロバイダーの情報開示で犯人を特定していきます。
また、ここ数年でクレジットカードの不正利用や詐欺事件などの件数が増えているため、クレジットカード決済のセキュリティも上がってきています。
カードの利用があるとすぐにメールが配信されるサービスや暗証番号の入力、3Dセキュアなどの本人確認を採用しているクレジットカード会社が増えていますよね。
毎日のようにクレジットカードの悪用や不正利用がニュースになる現代ですから、カード名義人やカード会社にバレるまでのスピードもかなり速くなってきています。
他人のクレジットカード使用はどうしてバレるの?
では、実際にどうやって他人のクレジットカード使用がバレて、犯人が特定されるのかを解説していきます。
他人のクレジットカードを不正使用するときの使い道としては以下のようなものが考えられます。
- お店で使う
- ネットショッピングで使用する
- 電子マネーにチャージする
- ソシャゲに課金する
- キャッシングで現金を引き出す
お店で使用する場合は、お店によって暗証番号の入力を求められたり、サインをする必要がありますよね。
どんなお店でも防犯カメラの設置がされていて、顔や音声、背丈、来店手段などが記録されています。
多くの車にドライブレコーダーが付いている時代ですから、どんなに気を付けていても犯人の情報はわかってしまうためバレます。
このように実店舗で使用するのはかなりのリスクが伴う不正使用になります。
現在多くの不正利用は、ネットショッピングやモバイル決済、ゲームの課金の場で起こっています。
それぞれの使い道でどのようにしてバレるのか、詳しく説明していきます。
ネットショッピングで使用する
ネットショッピングでは、必ず受取人(購入者)情報が必要になりますよね。
不正利用が検出され警察が捜査をする場合、ショッピングに使われた情報を警察は知ることができます。
不正利用した人が素直に自宅に届くように登録していれば、ある日警察が訪ねてきてその場で逮捕となります。
どんなに足が付かないように気を付けていても、何かしら犯人に続く道を見つけるのが警察の仕事ですから、かなりの確率で逮捕され、留置されます。
電子マネーにチャージする
他人のクレジットカードで電子マネーにチャージした場合は、以下の情報から犯人を見つけます。
- チャージ先の電子マネーの種類(会社名)
- チャージした端末情報(○○payを入れたスマホ)
- 端末の契約者情報
- 使用された店名やサイト名
電子マネーにチャージするということは、そのあとに何かしらの方法で電子マネーを使用するのが目的です。
これだけたくさんの情報が残るということは、犯人特定に使用される情報がたくさんあることになりますので、バレます。
番号だけで悪用してソシャゲに課金する
ゲームの課金は、クレジットカード番号とセキュリティコードの入力だけで簡単に行えてしまいます。
このような場合、特定はできないのではないか?と思う人もいると思います。
ですが、番号だけの悪用も確実にバレます。
- ソシャゲをプレイしている端末情報
- パソコンでプレイしている場合、IPアドレス
- ゲームに登録しているアカウント情報
ゲームを始めた当初から一切の個人情報を残さずにプレイをしてきたとしても、プレイした端末がある以上完全な匿名にはなりません。
ゲームをアンインストールしても、削除をしても、位置情報やアクセス情報を解析すれば、犯人を追うことが可能です。
キャッシングで現金化する
クレジットカードのキャッシングサービスを利用して現金を引き出す場合は以下の情報でバレます。
- ATMで引き出す場合は、防犯カメラの映像・引き出した場所
- アプリやネットを使って引き出す場合は、端末情報やアクセス情報
日本国内・海外を問わず必ず使用した人の情報を調べれば犯人にたどり着くことができるので、バレるのですね。
他人のクレジットカードの悪用で問われる罪は?
他人のクレジットカードを使用した場合の罪はその手口によって異なる罪名がつきます。
まず、他人のクレジットカードを悪用目的で盗んだことが罪になります。
罪名:窃盗罪(刑法235条)
罰則:10年以下の懲役又は50万円以下の罰金
※未遂でも処罰の対象となる
ここで気を付けておきたいのが「未遂でも処罰の対象となる」という部分です。
たまたま落ちているクレジットカードを拾って、警察に届けずに持ってるだけでも処罰の対象になります。
次に他人のクレジットカードを使用した場合の罪は以下の通りです。
使用した場所 | 罪名・罰則 |
---|---|
お店(実店舗) | お店に対する詐欺罪(刑法246条1項) 罰則:10年以下の懲役 ※未遂も罰則の対象 |
ネットショッピング、電子マネーチャージなど | 電子計算機使用詐欺罪(刑法246条の2) 罰則:10年以下の懲役 ※未遂も罰則の対象 |
いずれの罰則も懲役ですので、判決に従って刑務所に収監されることになります。
また未遂でも罰則の対象になるため、不正を働こうとした時点でアウトです。
他人のクレジットカードを使用は安易にできてしまう犯罪だからこそ、犯罪を起こさないために重い罰を与えていることが分かります。
実際にあった悪用事例
毎日のように詐欺や不正利用がニュースに取り沙汰されていますが、ここでは実際に起こった悪用事例を紹介していきます。
知人のクレジットカードで”ガールズバー通い” 25歳の男逮捕「自分の金が無くなるのが嫌だった」 札幌#ススキノ #すすきの #繁華街 #札幌市 #ガールズバー #クレジットカード #不正利用 #逮捕 #詐欺 #北海道ニュースUHBhttps://t.co/04hLOFUXBl
— 北海道ニュースUHB (@uhbnews_uhb) November 21, 2022
使用したカード:知人のクレジットカード
使用した場所:ガールズバー(複数回)
知り合いのクレジットカードを使用して、複数回ガールズバーで支払を行っていたそうです。
北海道警に逮捕されています。
人の金でシアトルのマクドナルド食べるなよ。#クレジットカード #不正利用#シアトル pic.twitter.com/V347ZXgWfe
— chin (@yamd87) June 18, 2023
使用されたカード:クレジットカード
使用された場所:海外(シアトル)
この事例は未遂で終わっています。
日本国内に限らず全世界で不正利用の被害は広がっていることが分かりますね。
メール見てたらニンテンドーONLINEでフォートナイト鬼課金されてる🔥被害額26840円💸少額だけど不正アクセス許さん👹 #不正アクセス #不正利用
— ベルン (@rosetta1228) December 13, 2021
使用されたカード:クレジットカード
使用された場所:ゲームのオンラインストア(課金)
あまりチェックのしないパソコンのメールアドレスを登録していると、決済に気付けないこともあります。
ですが、ゲーム機の端末情報やオンラインストアの登録情報がありますので、足が付くのは時間の問題でしょう。
このように調査すればするほどたくさんの悪用事例が出てきます。
キャッシュレス化が進んだこともあり、スマホさえあればなんでも買える便利な世の中になった一方で、こうした悪用事例は増えてるのが現実です。
他人のクレジットカードを使用するとバレる?悪用した場合の罪も調査!まとめ
他人のクレジットカードを使用することは未遂であっても犯罪であることが分かりました。
お店での利用やネットショッピングで使用すると、必ず情報が残るためバレないで使用することはほぼ不可能と言われています。
罰則は未遂であっても対象になり、いずれも10年以下の懲役刑が科されます。
拾ったクレジットカードをつい出来心で使用してしまいたくなる気持ちはわかりますが、その代償はかなり大きなものになります。
他人のクレジットカードを使用したり、使用しようとすることはちょっとであってもアウトであることを覚えておいてくださいね。
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