ドアパンチをしてしまった時にその場で謝罪をしたら大丈夫と言われた、許してくれたという経験がありませんか？
警察を呼ぶと事故処理に時間を要しますし、大した傷でないとその場で許してくれる被害者も多くいます。
でも、加害者としては後日問題にならないか心配になりますよね。
そこで、ドアパンチをその場で解決した場合に起こりうる問題と心配点について調査しました。
- ドアパンチを許してくれたけど後日警察から連絡くることはある？
- ドアパンチをその場で解決したけど後日請求される？法外な請求があったときは？
- 警察を呼ばない場合はドアパンチに保険は使える？
当て逃げになる可能性など、考えられる事由の対処方法をまとめました。
ドアパンチを許してくれたけど後日警察から連絡くることはある？
結論から言うと、あなたがよっぽど悪質なドアパンチ常習犯でない限り、警察から連絡がくることはありません。
車と車の事故に警察が介入するのは、事故の調書を取るためです。
交通事故が起こったことを証明するための書類を作成してくれるだけで、事故の示談などは警察では行ってくれません。
警察は刑事事件の捜査はしますが、民事事件には不介入が原則です。
当事者間で「許す」という発言が出たということは和解ということになり、後日警察が介入してくることはほぼありません。
万が一、被害者が後になって「当て逃げされた」などの虚偽の申告をし警察が動くことになったとしても、事故発生当時に当事者間で和解が成立したという事実を嘘偽りなく申告すれば罪に問われることはありません。
ドアパンチをその場で解決したけど後日請求される？
被害者と加害者の間でドアパンチが起きたことを確認し、その場で解決したのであれば後日請求が来る確率は低いと言えます。
その場では「いいですよ」と言ってくれた被害者が後になって、傷が気になり修理してもらいたい…と思うことはあるでしょう。
被害者の立場からしたら、傷をつけた人に修理費用を負担してもらいたいと思うのは当然の気持ちだと想像できます。
後日請求が来るかどうかは、ドアパンチが起こったときにどのような対応をしたかによって変わってきます。
- 警察に立ち会ってもらった場合
- 口頭のみで許してもらった場合
それぞれの場合で考えられる可能性を解説していきます。
警察に立ちあってもらった場合
警察に立ち会ってもらった場合は、ドアパンチが「事故」として扱われ、被害者の保険会社より連絡や請求がくる可能性があります。
警察に立ち会ってもらった時は、そのドアパンチが事故として認定されたことになります。
警察の事故証明があれば自動車保険の請求が行えますので、被害者が後日傷を修理したいと思った時に、保険会社から連絡が入ることがあるかもしれません。
また警察に立ち合いをしてもらった時は、必ず被害者と加害者で連絡先の交換を行います。（警察官に連絡先を交換するように言われます）
その後保険会社や被害者から連絡が来るかどうかは、被害者次第ということになります。
口頭のみで許してもらった場合
口頭のみで許してもらった場合は、後日連絡がくる可能性は極めて少ないです。
当たり屋と呼ばれる様な方や悪質な被害者である場合を除き、一度許すと言ったことを覆す人はあまりいません。
「許す」と言って、連絡先を交換していない場合は後日修理をすることになっても、加害者に連絡を取る手段がありません。
車のナンバー等を控えられていても警察に事故の届け出をしていない以上、ナンバーからあなたの住所や連絡先が割り出されることはほぼ不可能です。
連絡先を交換していたら、後日連絡が来ることもあるかもしれません。
誠心誠意謝罪をして、被害者が許してくれたのであれば多くの場合そのまま何の音沙汰もない確率が高いです。
法外の請求をされたら
ドアパンチのへこみ修理費用相場は３万円～６万円と言われています。
傷が大きくドアそのものを交換する場合は15万円前後の修理代がかかります。
つけてしまった傷の深さや大きさよりも、高額な請求をされた場合は、修理見積書を見せてもらいましょう。
見積もりに不当な請求額になっている部分はないか確認し指摘したり、加害者の信頼できる自動車修理施設にて修理を行うように交渉することで、高額請求を防ぐことができます。
悪質な場合は警察や弁護士に相談をして、対応してもらうようにしましょう。
ドアパンチで警察を呼ばない場合は保険は使える？
多くの保険会社で、警察の事故証明がない事故には保険は使えません。
保険は警察の事故証明がないと請求できない仕組みになっています。
警察の介入のない事故は事故として扱われず、警察という公的機関が証明してくれるからこそ使えるのが自動車保険なのです。
車両保険や弁護士特約が付いていても、警察を呼び事故証明を作成してもらわない限り、保険は使えないと覚えおきましょう。
保険を使うには警察の立ち合いと事故証明が必須。
ドアパンチをその場で解決するのはやめた方がいい？
加害者と被害者の間で和解できるのであれば、その場で解決してもよいでしょう。
ただ、以下のような場合は、警察に届け出をしたほうが良いでしょう。
- 金銭を要求された場合
「10,000円で許してあげるよ」など - 後日連絡いれると有耶無耶にされた場合
- 脅迫やゆすりに発展する恐れがある場合
どうしても、加害者は被害者に比べ立場が弱いので、必要以上の要求をされる危険があります。
後々トラブルに発展しそうな場合は、警察に届け出をし、保険会社に対応してもらった方がストレスなく解決できます。
ただ、相手の車に傷をつけてしまったことは事実ですから、誠心誠意謝罪し真摯に対応するようにしましょう。
ドアパンチを許してくれたが後日が心配！その場で大丈夫と言われた場合は？まとめ
ドアパンチを認めその場で許してくれたあとに、起こりうる問題について解説してきました。
当事者間の話し合いでその場で解決できるのが一番手っ取り早く誠意も伝わりやすく最善ですが、後々トラブルに発展する可能性がある場合は、その場で警察に立ち合いをしてもらい事故証明を作成してもらいましょう。
警察を呼ばないと保険は使用できないことも紹介しましたね。
「大丈夫」と言われその場で許してくれた場合、後日被害者から連絡が来る可能性は低いですが「ない」とは言い切れません。
法外な請求があったときや、身に危険を感じるような相手だった場合は、ひとりで抱え込まず警察や弁護士に相談をしましょう。
ドアパンチをしてしまった事実を認め、今後起こさないように注意するいい機会にできると良いですね。
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