夏に開催される音楽フェスは夏の一大イベントとして話題になりますよね！
チケットは１日15,000円以上にもなるフェスもあり、アーティストの出演料が高額なこともうかがえますよね。
そこで、フェスのアーティスト出演料の相場はいくらなのか調査を行いました。
- フェスのアーティスト出演料の相場は？ヘッドライナーから新人アーティストまで一覧（推定額）
- アーティストの出演料の内訳を紹介
- 【主要音楽フェス】ロッキン・フジロック・サマソニ・apbankのギャラ相場に差はある？
- フェスの収入の〇％はグッズ収入
アーティストのギャラ相場やロッキン、フジロックなどのフェスごとのコンセプトとの関係も交えて紹介していきます。
フェスのアーティスト出演料の相場は？
フェスのアーティスト出演料の相場は、アーティストの知名度や人気度、フェスティバルの規模や内容によって大きく異なります。
| アーティストのグレード | 出演料（推定額） |
|---|---|
| ヘッドライナー | 5,000万円～1億円以上 |
| 人気アーティスト | 数百万円～数千万円 |
| 新人アーティスト | 数十万円～数百万円 |
| 売り出しアーティスト | ノーギャラ～数十万円 |
ヘッドライナーとして出演する超人気アーティストは、フェスに出演するという話題性だけでも大きな収益を見込めるため、出演費も高額になります。
海外アーティストのJAPANツアーと並行して来日した場合もう少し費用を抑えることができますが、フェス出演のためだけの来日だった場合これ以上になっている可能性もあります。
フェスの出演時間は１組当たり30分から１時間程度で通常のライブよりは短いですが、一日にいろんな出演者の演奏を楽しむことができるのが特徴です。
チケットはフリーパスで丸一日どのステージでも音楽を楽しむことができるため、出演者はたくさんいるほど各出演者のファンが集客できるのもフェスの良いところです。
多くの人が集まるフェスの集客力を利用してプロモーションの一環として、ほぼノーギャラで出演をする売り出し中のアーティストもいるほどです。
アーティストの出演料の内訳
出演料は、アーティストの知名度や人気度によって大きく異なり、国内アーティストと海外アーティストでも価格に差があります。
フェスや出演者によって出演料の決め方は様々なので、一概には言えませんが、出演料には以下の費用が含まれていることが多いです。
- 出演者のギャラ
- 出演者の移動・輸送費
- マネージャーやスタッフの交通費・宿泊費
- 衣装や楽器のレンタル費
- 専属のヘアメイクやスタイリストの費用
海外の有名アーティストの場合は、これの他にも護衛などの人件費がかかる場合もあります。
アーティストの事務所とフェスの主催者で出演料の交渉が行われます。
出演料はあくまでも推定値であり、実際の金額は公表されていません。
アーティストのギャラ
アーティストのギャラは、所属事務所やエージェントに支払われる出演料です。
専属のバンドやコーラスがいる場合、その人たちの出演料もここに含まれます。
主催者側から支払われる総額から専属スタッフの人件費などの諸経費を引いて、事務所取り分を引いたものがアーティストの収入になります。
新人アーティストやプロモーションを兼ねた出演アーティストの場合、手元に入るギャラが数千円ということもざらだそうです。
「サマソニ出演！」と謳えるだけで、アーティストとしてのステータスになりますから、ギャラは二の次という思いで出演するアーティストもいます。
専任スタッフの人件費
フェスのステージに立つためには、衣装を用意したりヘアメイクをする必要があり、会場に専属スタッフを同行してもらうアーティストも多くいます。
音響スタッフやサポートメンバーなどを必要とする場合、ステージに関わる全てのスタッフの人件費を経費として見積もっています。
機材や人の交通費・宿泊費
機材運搬や出演者・スタッフの移動交通費宿泊費もフェス開催者が負担するのが一般的と言われています。
海外アーティストの場合は、JAPANツアーやTV出演など他の仕事と同じ日程で来日することもあるため、フェス開催者が移動費の全額を負担するわけでないようです。
国内アーティストも同様に開催場所や出演日数に応じて、交通費や宿泊費が出演費に含まれます。
【主要音楽フェス】ロッキン・フジロック・サマソニ・apbankのギャラ相場
日本の4大ロックフェスティバルであるロッキン・フジロック、サマーソニック、ap bank fesのギャラ相場推定額は以下のようになります。
| フェス名 | ギャラ相場 |
|---|---|
| ロッキン/フジロック/サマソニ | ヘッドライナークラスで1億円前後 中堅クラスで数千万円前後 新人クラスで数百万円前後 |
| ap bank fes | 全アーティスト総額6,000万円（出演費・移動費・経費込み）※2012年データ |
ロッキン、フジロック、サマソニのギャラ相場は同等程度で、アーティストの人気や集客力や話題性によってギャラが決められると言われています。
ギャラ相場は推定額なので実際の金額とは異なる場合があります。
ap bank fesは他のフェスとは違い収支報告を行っています。
その報告によると３日間の総出演者に支払った出演者は6000万円と他のフェスより低いことが分かります。
同じように見えるフェスでもそれぞれに趣旨や目的があり、それに沿って出演者やギャラが変わってくることが分かりました。
フェスの趣旨によって出演料は変わる
フェスにはそれぞれのコンセプトがあり、それに沿ったアーティスト選びが行われています。
| フェス名 | コンセプト・目的 |
|---|---|
| ROCK IN JAPAN | 参加者が主役のロックフェス |
| FUJI ROCK FESTIVAL | 音楽や自然を介して、お互いが人間として触れ合い、助け合い、愛し合う |
| SUMMER SONIC | 日帰りでも気軽に行ける都市型フェス |
| ap bank fes | 『サステナブル』持続可能な社会の実現 |
その中でも異彩を放っているのがap bank fesで、出演者に他のフェスのような華々しさや話題性はありませんが、環境についての考え方に賛同したアーティストしか出演できないという特徴があります。
ライブだけではなく、出店やワークショップなども同様の基準で審査があり、フェスに参加することでサステナブルを考える内容になっています。
出演料の相場は同等程度のロッキン、サマソニ、フジロックもそれぞれのコンセプトがあります。
ロッキンやサマソニなどは、フェスに参加することで、新しい音楽に触れ刺激的な非日常を味わえる魅力があります。
フジロックは山中で自然と音楽が一体になる独特の世界を味わうことができる唯一無二の音楽フェスですよね。
こうしてフェスのコンセプトを知るとそれぞれのフェスの趣旨や目的によって、出演料の相場が変わることは納得できますね。
フェスはグッズで利益を上げている
フェスにはその年によって様々なオリジナルグッズが販売されていて、毎年グッズで利益を上げています。
ここでは収支報告のあるapbank fesのグッズ収益を例に挙げて紹介していきます。
収支報告によると、チケット代を含む総収入のうち、約20％はグッズ収益であることが分かります。
その額は会場費・会場設営費をおおよそ賄えるほどの収益を上げています。
フェスに参加する多くの参加者がフェスの記念に買い求めるグッズが、フェスの大きな収入源になっているのですね。
国内外からたくさんのアーティストが集まるフェスだからこそ、共通のフェスオリジナルグッズはこれほどの収益を上げられるのだと思います。
フェスの出演料の相場は？フジロックやサマソニのギャラを調査まとめ
今回は日本の主要音楽フェスの出演料相場について紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
フェスの規模やアーティストの人気や集客力によって出演料の相場は変わることが分かりました。
出演料にはアーティストのギャラの他に専属スタッフの人件費や移動交通費なども含まれており、全額がアーティスト本人に入るものではないこともお判りいただけたのではないでしょうか。
またフェスの趣旨によって、出演料の相場が変わることもデータを共に紹介してきました。
それぞれのフェスのコンセプトを知ると、フェスへの参加や楽しみ方も変わってきて楽しいですね。
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